今回はコスモスの花びらを使った草木染めを紹介します。
花びらは色素が抽出しやすいように濃いピンク色の花びらを使用しました。
コスモスの花びらの色からは想像もできないような色に仕上がります。
秋の花を保存しておくという意味でもとても思い出になると思います。
身近な場所でコスモスの花が咲いているという人はぜひ挑戦してみてほしいです。
コスモスの花びら集め
コスモスは秋の花の代表でもあります。
今のシーズン、色々なところで見かけるという人も多いのではないでしょうか。
でも草木染めをするとなると結構な量が必要になり、そこまでは集められないかもと諦めてしまうという方にオススメの方法があります。
まずはコスモスを集めて花びらだけを取っておき、水でよく洗います。
これをやることで外にあったゴミや花粉を落とすことができます。
洗った花びらは半日程度乾燥させて、水気を取り除いてください。
一度洗うと意外と枯れずに、むしろハリのある花びらになります。
これをジップロックなどの保存袋に入れて、また新しく見つけたら追加するといった感じで繰り返すと徐々にいっぱいになります。
自分の欲しい量まで集まったら草木染めしてみてください。
コスモスの花の草木染め
ここからコスモスの花びらを使った草木染めの方法を紹介するのですが、もっと詳しく知りたいという方は別の記事でも紹介しているので、ぜひそちらも一緒に観るとわかりやすいと思います。
コスモスの花びらで色素抽出
まずはコスモスの花びらと1.5㎖の水を鍋に入れて、沸騰するまで待ちます。
お湯が沸騰し始めたら30分間色素を煮出し続けてください。
今回は濃いめのピンク色のコスモスの花を使用したところ、染液の色は赤みが強い紫色になりました。
赤ワインっぽい綺麗な色でした。
生地を染液で染める
色素を抽出した染液に濃染処理を済ませた綿100%の生地を浸します。
生地の中に空気が入らないようにしっかりと浸してください。
このとき、染液は赤紫色であるのに対し、染まっている生地の色は緑色でとても不思議でした。
布を染液に漬けた状態で20分間放置します。
媒染処理
続いては媒染処理に入ります。
媒染剤にはアルミニウムと銅の2種類を用意しました。
写真の左側が銅、右側がアルミニウムです。
銅を媒染液に使用した方ははっきりとしたグリーンに染まっています。
一方でアルミニウムを媒染液に使用した方は少しくすんだグリーンに染まっていました。
画像を見てもその違いがはっきりと見てわかると思います。
二度染め
媒染処理後の生地をもう一度染液に浸し、二度染めを行いました。
画像の左側が銅を媒染剤として使用したもの、右側がアルミニウムを媒染剤として使用したものです。
どちらも黄緑色に染まっていますが、銅の方がより黄色味の強いカラーとなりました。
反対にアルミニウムの方は黄色みの少ない黄緑色に染まりました。
媒染剤を変えただけでもここまでの変化があります。
コスモスの花びらの草木染めまとめ
今回はコスモスの花びらの草木染めを紹介しました。
媒染剤を銅とアルミニウムの2種類用意し、それぞれの染まり方の違いにも注目してみました。
ぜひ身近にコスモスが咲いているという方は草木染めにも挑戦してみてほしいです。