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【草木染め】初心者向け、手順と方法を徹底解説!

最近「SDGs」や「サステナブル」など、持続可能な社会に関連するワードをよく耳にします。

メディアでもサステナブルなファッション特集が組まれていることも多々ありますよね?

そんな今だからこそオススメしたいのが「草木染め」です。

今回は草木染めは一体どんなものなのか、どんなメリットがあるのか、どんなものが必要なのか、どんな工程で行うのか、などこの記事さえ読めば草木染めについて一通りの知識を得られるようにしました。

環境問題に関心がある方、サステナブルなファッションに興味がある方、などの方々にはぜひ参考にしてもらいたいです。

Contents

草木染めとは

そもそも草木染めとは何なのか…

あまり聞き馴染みのない言葉かもしれませんが、読んで字のごとく自然に育った草や木などの植物を利用して布を染めることを指しています。

数時間かかるので時間に余裕のある日にしかできませんが、一度やってみるのも悪くありません。

草木染めのメリット

環境に優しい

人工的な染料を用いず、自然の色素の抽出して染料としているので環境にも優しいです。

染料が含まれた水を家庭の流しに捨てても、元々が自然由来の色素なので問題ありません。

さらに染料の材料として玉ねぎの皮やアボカドの皮を用いることがあります。

本来ゴミとして捨てられるはずだったものを再利用でき、これも環境に優しいです。

自分だけの色が作れる

人工染料を使用した市販の洋服は、色ムラもなく全ての製品が全く同じ色の発色をしています。

しかし草木染めでは、同じ植物、同じ部位、同じ量で染めたとしても全く同じ色になることはありません。

つまり唯一無二で一期一会の色に出会うことができます。

自分の望んだ色とは異なる場合もありますが、それもまた草木染めの良さです。

思い出を保存できる

例えば家の庭に咲いた花や出かけたときに偶然見つけた花を特別な思い出として取っておきたいことってありますよね?

そんなときにも草木染めはピッタリです。

同じ花でもその年ごとに異なる顔があり、同じ植物でも特別な意味を持った植物があると思います。

いづれは枯れてしまうか、また新たな花を付けるので、ずっと保存しておくことはできません。

でも草木染めにすれば、形は違えど特別な時の思い出を形あるものとして残すことができます。

草木染めの手順

続いては、草木染めの手順を説明します。

布を洗浄

まずは布の洗浄です。

布には表面に撥水加工がされていたり、皮脂汚れなどが付いていることも考えられます。

表面に加工や汚れがあると上手く染まりません。

そのため、布に付着しているものを落とす必要があります。

食器用の中性洗剤とぬるま湯を合わせ、そこに布をしっかりと浸けましょう。

時々混ぜつつ、合計で20-30分程度浸けておけば十分です。

濃染処理

続いては濃染処理です。

草木染めについて書いてある記事なんかを読むと必ず出てくるワードだと思います。

豆乳を使って身近にあるものを利用して濃染処理する方法もありますが、私は濃染剤を使用することをオススメします。

ちなみに私が使用している濃洗剤はディスポンです。

理由は、豆乳などを使うと匂いがどうしても残ってしまうという点と、濃染剤を使用した方が綺麗にそまりやすいからです。

アマゾンなどのネットショッピングでも1000円以内で購入可能です。

色素抽出

続いて植物から色素を抽出します。

タマネギの皮やアボカドの皮、紫タマネギなどの野菜から、庭に生えている花や草からも色素を抽出することができます。

色素の抽出は基本的に3回行います。

あくまで目安となりますが、布10gとした場合、材料30gと水500gを使用します。

材料を水を同じ鍋に入れて、お湯が沸騰してから20分程度色素を出し続けてください。

採れた染液は別の容器に移し、2回目の色素抽出に入ります。

これを3回繰り返し、全ての染液を合わせておきましょう。

染める布の大きさが小さい場合は色素抽出の回数を減らしても大丈夫です。

布を染める

抽出し終えた色素で布を染めていきます。

お湯に浸けておいた布を染液に入れて、気泡が入らないようにしましょう。

気泡が入ってしまうと気泡の部分だけ染まらなくなってしまいます。

また、染料の温度は高温の方が濃く染まるので、沸騰する直前の温度で布を煮てあげてください。

布に気泡が入っていない状態ができてから、20分染料に浸けます。

20分後、布を水で良く洗い流し、繊維に入りきらなかった色素を流します。

媒染液に浸ける

次に媒染液に布を浸けます。

媒染液とは何か簡単に説明すると、色素と繊維を繋いで色を固定させるために用います。

【草木染め】媒染剤の効果、種類、仕組みを徹底解説!

媒染液を使わないと色持ちが悪くなり、せっかく染めた布が長持ちしません。

こちらも濃染剤と同様にアマゾンなどで購入することができます。

一言に媒染液といっても、色々な種類があり、最も手に入りやすいものはミョウバンです。

スーパーなどでも簡単に入手することができます。

アマゾンで媒染液を検索すると、アルミニウムや銅、鉄など様々な種類の媒染液が展開されています。

同じ材料を使用しても媒染液の種類によって染まり方が異なります

色々な媒染剤で染まり方を調べるのもいいですし、自分の好みの色に合わせて媒染液を選んでみても良いと思います。

使用する媒染液の量は、水の1%をされているので水1ℓの場合は10㎖の媒染液を使用してください。

媒染液に浸けた後は、布を水洗いしましょう。

再度、布を染める

媒染液に浸けた布をもう一度染液に浸して染めます。

そのままの色で十分な時は、この工程は省いても大丈夫です。

媒染液に浸けてからさらに染液に浸けると、色がどんどん濃くなります。

基本的にはあと2回付けるとかなり色味がはっきりしてきます。

染液に浸ける、水で洗うという工程を何度か繰り返し、自分の好みの濃さになるまで続けましょう。

最後の染める工程の後は、入念に水洗いをしてください。

乾燥

最後に乾燥です。

日が当たらない、風通りのよい場所で干しておきましょう。

早く乾かしたい場合はタオルで包んだ状態で絞ってからドライヤーで乾かすと早く乾きます。

シワが気になる場合は、アイロンをかけて完成です。

草木染めまとめ

今回の記事では草木染めのメリットと手順および方法を紹介しました。

SDGsやサステナブルなものに注目されている今にピッタリな趣味だと思います。

子供の自由研究の題材にも適しています。

材料も簡単に揃えられるものばかりなので、気になった方はぜひ挑戦してみてください。

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