ケーキを作るときにスポンジケーキだけは市販のものを買うという方もいらっしゃると思います。
確かにスポンジケーキは失敗しやすいお菓子でもありますが、要点を抑えることでハンドミキサーを使わなくても美味しいスポンジケーキを作ることができます。
今回は一切ハンドミキサーを使わずに作るスポンジケーキの材料とレシピを紹介します。
Contents
ハンドミキサーなしのスポンジケーキの材料
まずは材料の紹介です。
今回は直径18㎝のケーキ型を使用しました。
・卵 3個
・グラニュー糖 80g
・薄力粉 90g
・バター 30g
・牛乳 大さじ4
グラニュー糖は上白糖やはちみつに置き換えないようにしてください。
焼成の際に焦げやすくなってしまいます。
スポンジケーキ作りで用意する道具
基本的にスポンジケーキ作りで必要となる道具は以下の通りです。
・泡だて器(ホイッパー) 2(ない場合は1でも可)
・ケーキ型(今回は直径18㎝のものを使用) 1
・耐熱容器(小) 1
・ボウル 2
・クッキングシート
耐熱容器は電子レンジに入れて使うので、電子レンジ対応の容器を選んでください。
ボウルは様々な素材のものがありますが、ステンレス製かアルミ製のものがオススメです。
熱伝導が良いものをできるだけ選ぶようにしましょう。
ハンドミキサーなしのスポンジケーキのレシピ
以前もスポンジケーキのレシピを紹介したことがありますが、今回はさらに改良を重ねたので、より美味しくより失敗しにくくなっています。
【初心者、失敗した方】スポンジケーキ作りのポイントとレシピを解説
こちらは卵白消費用のスポンジケーキです。
【別立て】ハンドミキサーなしのスポンジケーキのレシピ(卵白消費)
こちらもぜひ参考にしてみてください。
ではここからレシピを説明していこうと思います。
卵黄と卵白に分ける
まずは2つのボウルを用意し、それぞれに卵黄と卵白とを分け入れてください。
このときボウルの大きさに差がある場合は、大きいボウルに卵白、小さいボウルに卵黄を入れるのがオススメです。
ボウルは冷蔵庫に入れて冷やしておきます。
冷やしている間にクッキングシートをケーキ型の大きさにカットしておいてください。
バターと牛乳を温める
続いて耐熱容器にバターと牛乳を入れ、軽くラップをかけます。
容器ごと電子レンジで500w30秒加熱してください。
バターがほとんど解けているくらいになればOKです。
あとはバターが溶けきるまでかき混ぜて、粗熱を取りましょう。
卵黄生地を作る
続いて冷やしておいた卵黄を冷蔵庫から取り出します。
そこへスプーン1杯分のグラニュー糖を加え、泡だて器でよく混ぜてください。
そのボウルに粗熱が取れたバター牛乳を2回に分けて加えます。
さらに薄力粉も加えてしまいましょう。
通常はメレンゲを卵黄を合わせた後に薄力粉を混ぜますが、卵黄に混ぜてしまった方がふるう必要がなくダマにもなりづらいです。
写真のようにかなりもったりした、重めの生地ができあがります。
このとき混ぜすぎないことも意識しましょう。
混ぜすぎは薄力粉の粘度を持たせる原因となり、スポンジケーキが膨らまない原因にもなってしまいます。
メレンゲ作り
メレンゲ作りでは、冷やしておいた卵白と残しておいたグラニュー糖を使います。
まずは卵白を泡立てます。
始めの内はボウルを傾けながら、泡立て器をボウル内で前後に動かしてください。
ボウルの下方に卵白の溜まりがなくなってきたところで攪拌し始めましょう。
卵白に空気を含ませるように泡立て器を激しく動かしてください。
細かくて軽い泡ができ、持ち上げたときに角が立つことを確認し、グラニュー糖を3分の1程度加えましょう。
グラニュー糖は3回に分けて加え、その都度しっかり混ぜていきます。
グラニュー糖を加えていくにつれてメレンゲのキメは細かく滑らかになり、重く混ぜにくくなっていきます。
最終的には生クリームのような見た目になるので、そこまで我慢して混ぜ続けてください。
甘さ控えめにしたいという人がグラニュー糖の量を減らしたいを考えるかもしれませんが、できるだけレシピに沿った量を守ることをオススメします。
私自身、甘さ控えめにしたくてグラニュー糖を減らして何度も作ったことがありますが、グラニュー糖が少ないとメレンゲの耐久力が弱くなり、潰れやすい泡となってしまいます。
結果的にスポンジケーキがしぼんでしまうので、できるだけレシピ通りの量をしっかり測りましょう。
卵黄生地をメレンゲを合わせる
先程作った卵黄生地とメレンゲを合わせていきます。
メレンゲを卵黄生地の入ったボウルへ加えていきます。
まずは泡立て器でメレンゲをすくって卵黄生地に入れます。
このまま泡立て器を使います。
ボウルを回しながら、泡立て器で切るように混ぜます。
このときのメレンゲは泡がしぼんでしまうこともありますが、重い卵黄生地の間にメレンゲを入れ込むイメージですばやく混ぜてください。
その後2回に分けてメレンゲを加えては混ぜるということを繰り返します。
ポイントとしては、混ざり切る直前でメレンゲを加えてできるだけ生地を触る回数を減らすことが重要です。
最後は均等になるまで混ぜましょう。
最終的にはこんな感じの仕上がりになります。
スポンジケーキ生地を型に流し込む
できあがった生地をケーキ型に流していきます。
カットしたクッキングシートをケーキにセットし、そこへスポンジケーキ生地を流し入れます。
ゴムベラを使うと余すことなく綺麗に生地を使うことができます。
全ての生地を入れ終わったところで、表面の生地をゴムベラで円を描くように混ぜてください。
これを行うと、最後の方にたくさん触ってしまった生地を分散させることができ、スポンジケーキが十分に膨らむようになります。
さらに10㎝程度の高さからケーキ型を落として、生地内の大きな気泡を逃がしましょう。
スポンジケーキの焼成
いよいよ焼成の工程に入っていきます。
160℃に予熱したオーブンで45分焼成します。
焼き上がりはスポンジケーキに竹串を刺して、生地が付いてこないことを確認してください。
もし生地が付いてきた場合は、追加で焼成することが必要です。
プラスで5分焼けば大抵は綺麗に焼きあがると思います。
焼きあがったスポンジケーキは一度10㎝程度の高さから落として内部のガスを抜きましょう。
この作業を怠るとせっかく膨らんだスポンジケーキがしぼんでしまいます。
スポンジケーキを冷ます
スポンジケーキを冷ます前にケーキ型からすばやく取り出します。
クッキングシートは付けたままの状態で大丈夫です。
剥がしてしまうと水分がとんで乾燥の原因になります。
スポンジケーキは上下逆さまにして網の上で粗熱を取りましょう。
ある程度冷めたことを確認したらラップで包んで乾燥を防いでください。
そうすることで、しっとりとしたスポンジケーキを作ることができます。
反対に少しパサパサとしたスポンジケーキが好みの人はラップをかける時間を遅らせると水分量の少ないスポンジに仕上がります。
粗熱が取れたことを確認し、ラップをかけた状態で5時間から1日程度冷蔵庫に置いておくと味が落ち着いてさらに美味しくなりますよ。
ハンドミキサーなしのスポンジケーキまとめ
今回はハンドミキサーなしのスポンジケーキの材料とレシピを紹介しました。
薄力粉は卵黄に混ぜる、グラニュー糖を減らさない、生地を触りすぎない、大きな気泡を逃がす、など様々なポイントをお伝えしました。
これらはハンドミキサーを使ったスポンジケーキ作りでも活用できるポイントですが、泡立て器で作る場合はかなり重要なので、意識しながら作っていただけたらと思います。
ポイントを抑えながら美味しいスポンジケーキをみなさんも作ってみてくださいね。