草木染めで青色を作りませんか?
草木染めといえば、緑色や黄色が作りやすい色であると思いますが、今回は青色の作り方を紹介していきます。
使用した材料はなんと紫キャベツです。
紫キャベツは紫に染まりそうですが、媒染剤として銅を使用すると綺麗な青色に変化するんです。
今回は青色に染まる紫キャベツを使った草木染めのやり方を紹介します。
Contents
紫キャベツの草木染めの材料
・紫キャベツ 1/8カット
・綿100%の生地 10g
・中性洗剤 適量
・ディスポン(濃洗剤) 3-4㎖/ℓ
・アルミニウム(媒染剤) 5㎖
・大量の水
今回は濃洗剤としてディスポンを使用しましたが、豆乳などを使っても大丈夫です。
紫キャベツの芯は白く、色素がほとんど含まれていないので、取り除いてください。
紫キャベツの草木染めのやり方
ここからは紫キャベツの草木染めのやり方を詳しく紹介します。
布の処理
まず初めに使用する布の下処理を行います。
この工程では主に2つの作業があり、
一つ目が中性洗剤で布の汚れを落とすこと
二つ目が濃染処理です。
一つ目の生地の汚れを落とすときには、ぬるめ湯に適量の中性洗剤を混ぜて布を20分ほど浸してください。
このひと手間をやっておくことで染めムラができにくくなります。
二つ目の濃染処理には、濃洗剤のディスポンを加えたお湯に汚れを落とした生地を入れて20-30分浸すだけです。
布に気泡が入らないようにすることで、染めムラを防ぐことができます。
紫キャベツの色素抽出
続いて、紫キャベツの色素を抽出します。
色素が出やすいようにキャベツは小さめに刻んでおきましょう。
また、刻んだキャベツをネットに入れて色素抽出すると後片付けがかなり楽になるので、ネットが家にある方は用意しておきましょう。
今回は2回に分けて色素抽出をしました。
1回目はお湯800㎖、2回目もお湯800㎖です。
鍋にネットに入れた紫キャベツとお湯800㎖を入れて蓋をし、20分間とろ火で煮込みましょう。
20分後には紫色の色素がかなり濃く出ています。
2回分の色素は合わせておいてください。
このときの色素の色は紫キャベツのままの紫色です。
紫キャベツの色素で染める
次は、煮出した色素で綿生地を染めていきます。
濃染処理が済んだ綿生地を紫キャベツの色素に浸けて、なるべく高温を保ったまま20分間染めます。
20分後、水洗いして繊維に入りきらなかった色素を洗い流してください。
媒染処理
繊維に入った色素を固定するために媒染処理します。
媒染剤にはアルミニウムを使用しました。
常温の水に布の重量の10%の媒染剤、今回で言うとアルミニウムを加えて均一になるように軽く混ぜます。
作った媒染液に綿生地を浸して20-30分間放置してください。
今回は30分間浸しました。
この時点で、綿生地は淡い青色に変化しており、紫キャベツから染めたとは想像も付かないような綺麗なブルーです。
媒染液もよく洗い流して、生地に残らないようにしましょう。
再度、紫キャベツの色素で布を染める
ここでもう一度紫キャベツの色素で布を染めます。
媒染液を洗い流したときの色が好みであれば、この工程は必要ありません。
もっと色をはっきりさせたい、濃くしたいという方はもう一度染め直すことをオススメします。
先程抽出した紫キャベツの色素に再び布を浸し、温度を上げて20分間染めましょう。
20分後、水洗いします。
以上の作業を自分の納得がいく濃さになるまで繰り返してください。
ちなみに今回は最初の染める作業を含めて3回行いました。
最後の水洗いは特にしっかりやっておきましょう。
乾燥
あとは生地を乾燥させるのみです。
日陰で風通しの良い場所に布をかけて、しっかり乾くまで放置します。
急いで乾かしたいという方はタオルで綿生地を包んで余分な水分を吸い取り、残った水気はドライヤーで一気に乾燥させます。
どちらの方法でもお好みの方で乾燥させましょう。
乾燥させると若干くすんだ綺麗な青色になります。
紫キャベツで青色に染める草木染めまとめ
今回は草木染めで青色に染めることができる、紫キャベツを使った草木染めのやり方を紹介しました。
草木染めの中では珍しい綺麗な青色になります。
基本的に草木染めは放置すればできるので、隙間時間に挑戦してみてください。