今回はケーキ作りの基本であり、難関でもあるスポンジケーキのレシピを紹介します。
失敗しやすくなるポイントや改善点まで詳しく解説します。
初めてスポンジケーキを作る方や失敗した経験がある方は、参考にしてみてください。
Contents
スポンジケーキの材料
今回は18㎝のスポンジケーキ型で作る材料を記載しています。
・グラニュー糖 75g
・薄力粉 90g
・牛乳 大さじ2
・バター 20g
スポンジケーキに必要な道具
一般的にスポンジケーキを作るうえで必要な道具は以下の通りです。
・ハンドミキサー
・ケーキ型
・ふるい
・クッキングシート
・ゴムベラ
・(ボウルなどの容器)
上記の道具を持っていない場合は買いそろえた方がスポンジケーキ作りで失敗しづらいです。
特にハンドミキサーは頻繁にお菓子作りしない場合は購入を迷いますが、スポンジケーキ作りにおいてハンドミキサーは必要不可欠です。
私自身、ホイッパーで何度か挑戦しましたが、ほとんど失敗しました。
ハンドミキサーは馬力の強い大型のものから小型で扱いやすいものまで幅広く展開しています。
小型のハンドミキサーは大型のものに比べて泡立つまでに時間がかかりますが、ちゃんと仕上がるものもたくさんあります。
小型で比較的安価なものではニトリのハンドミキサーがオススメです。
まだハンドミキサーを持っていなくて、購入しようか迷っているという方は一度チェックしてみてください。
スポンジケーキのレシピ
下準備
スポンジケーキを作るときに最初にやっておく準備がいくつかあります。
これはスポンジケーキ生地を泡立ててからオーブンで焼くまでをスムーズに行うためです。
①クッキングシートをカットする
まずはクッキングシートをケーキ型に合わせてカットします。
1つ目は直径18㎝の円を作り、ケーキ型の底にフィットするサイズにします。
2つ目はケーキ型のサイドに合わせてカットしますが、ケーキ型よりも3㎝程度広い幅にカットしてください。
余分に作った3㎝にうち1㎝は切込みを入れて底の円に合わせ、残りの2㎝はケーキ型からはみ出させます。
ケーキ型にセットするときはサイドのクッキングシートを先に入れ、後から底用の円のクッキングシートを入れましょう。
②薄力粉をふるう
分量分の薄力粉をふるいます。
クッキングシートの上にふるうと、後から使いやすいです。
ふるった薄力粉は集めたりせずに、ふるったままの状態でおいておきましょう。
もう一度集まてしまうとダマになる原因になり、ふるった意味がなくなってしまいます。
牛乳とバターを温める
下準備ができたら、いよいよスポンジケーキ作りに移っていきます。
耐熱容器にバターを牛乳を入れ、電子レンジで温めます。
湯煎でも構いませんが、電子レンジで温めると簡単です。
ただし、温めすぎには注意しましょう。
200wで1分~1分半程度温めます。
バターが完全に溶けたところでやめておきましょう。
あとは熱が取れるまで放置しておきます。
卵を泡立てる
ハンドミキサーを使って卵を泡立てていきますが、今回は共立てという方法で泡立てていきます。
※共立て・・・卵黄と卵白を一緒に泡立てる方法
別立て・・・卵白をメレンゲ状に泡立て、後から卵黄と合わせる方法
まずはボウルに卵を割り入れ、グラニュー糖も加えます。
ここからハンドミキサーを低速に設定し、グラニュー糖と卵液が均一なるまで混ぜ合わせます。
グラニュー糖と卵液が均一になるまでは手を休めない!
グラニュー糖が卵に含まれる水分で固まり、砂糖の塊ができてしまうため。
均一になった卵液を湯煎していきます。
湯煎することで卵の表面張力をなくし、泡立てやすくする。
湯煎の温度が70℃以上になると、卵が固まってしまう。
耐熱容器または鍋に熱湯と常温の水を1対1で合わせるのがオススメ。
ハンドミキサーを高速に設定し、湯煎した状態で泡立て続ける。
卵液が40℃(体温と同じくらい)まで温まったところでボウルを湯から外し、そのまま泡立てましょう。
湯煎が終わったところで、オーブンを170℃に予熱しておきましょう。
卵液の色が白に近い色になり、線を描いたときになくならない程度までしっかりとした泡になったところで終了です。
ここで泡立ての作業が足りないと、丈夫な泡が少なく、焼き上がりで十分に膨らまない可能性がある。
泡立てが十分にできたら、ハンドミキサーの設定を低速に戻し、ボウルないで上下に動かします。
このときハンドミキサーを右手で持ちながら上下動をし、左手でボウルを回すことを意識するとまんべんなくハンドミキサーを動かすことができます。
このひと手間を加えることで、大きな気泡がなくなり、キメの細かい質の良いスポンジケーキとなります。
薄力粉を加える
下準備でふるっておいた薄力粉を十分に泡立てた卵液に加えます。
3回に分けて薄力粉を加え、その度にゴムベラで切るように混ぜましょう。
たくさん混ぜすぎると気泡が潰れてしまうため、混ぜる回数を極力抑えることが重要。
ゴムベラは面を使うのではなく、線を使うことで生地への負担を軽減させましょう。
3回目の薄力粉を加えた後は、全体がしっかり混ざるようにしてください。
温めた牛乳とバターを加える
最初に用意しておいた、牛乳とバターを温めて混ぜたものをスポンジケーキ生地に加えます。
バターと牛乳をそのまま一気に生地に加えてしまうと、ボウルの下に溜まり、生地と混ざらなくなってしまいます。
まず、バターと牛乳にスポンジケーキ生地の一部を加えてしっかり混ぜ、バターと牛乳の比重を生地の比重に近づけます。
それからスポンジケーキ生地の方に入れて、手早く混ぜ合わせましょう。
このとき、生地に直接入れるのではなく、ゴムベラにあてながら入れるとゴムベラがクッションの役割をしてくれるため、気泡が潰れにくいです。
スポンジケーキを焼き上げる
全ての材料を混ぜ終えたスポンジケーキ生地を、クッキングシートを入れたスポンジケーキ型に流し込みます。
何度もゴムベラで触ってかき集めた生地は傷んでおり、膨らみづらくなっています。
傷んだ生地と元気な生地を混ぜることで、仕上がりが綺麗になります。
全ての生地を流し入れ終えたら、ゴムベラで上の生地をクルクルを混ぜましょう。
続いて、10㎝くらいの高さからスポンジケーキ型を3回落とし、生地に含まれる大きな気泡を除きます。
あとは予熱してあるオーブンに入れて、170℃で30分焼いてください。
焼きあがったスポンジケーキは粗熱が取れるまで冷ましましょう。
スポンジケーキをさらに美味しく食べる方法
スポンジケーキは水分が飛んでしまうと、パサパサになってしまいます。
それを防ぐために、オーブンから出して10分程度冷ましたら、隙間ができないようにラップで包みましょう。
長い間、外気に触れてしまうと、熱と一緒に水分がなくなってしまいます。
そのため、ラップで保護してから熱を取りましょう。
また、スポンジケーキは1日置いた方が味が落ち着き、しっとりして美味しくなります。
なので、時間がある方はケーキをデコレーションする前日にスポンジケーキを作っておき、冷蔵庫で保存しておくのがオススメです。
冷蔵庫から取り出すと、少し硬くなっているような気がしますが、スポンジケーキに加えたバターが冷えて固まっているだけなので安心してください。
スポンジケーキまとめ
今回はお菓子作りでも難しいスポンジケーキのレシピを紹介しました。
失敗に繋がるポイントや改善方法、美味しく作るポイントを詳しく解説しているので、スポンジケーキを始めて作る方やスポンジケーキ作りで失敗した経験がある方はぜひ参考にしてみてください。
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