しっとりもちもちなパンを作るときにオススメな方法、それが今回紹介する中種法です。
中種法は少し工程が多くなりますが、特別な工程がないので、パン作り初心者でも気軽に挑戦することができます。
この方法を使って水分量の高い、しっとりもちもちの食パンを作りましょう。
Contents
中種法とは
まず、そもそも中種法とはどのような工程を指すのかを説明したいと思います。
中種法とは、生地を2回に分けて捏ねる方法です。
1回目に作る生地は酵素を発酵させるために作り、新たに作る生地を混ぜる方法です。
中種法で作るパンは、水分量が高く、しっとりもちもちとした食感になります。
さらにストレート法で作るパンよりも長く保存できるので、朝食用の食パンにはうってつけの製法です。
また、少ないイーストの量でパンを作ることができるのも魅力のひとつです。
ストレート法で作った食パンのレシピも公開しているので、基本の作り方が知りたい方はぜひ見てみてください。
中種法で作る”究極の食パン”の材料
中種法で作る”究極の食パン”は、中種用の生地と本捏ね用の生地を分けて作ることが必要になります。
中種用の生地は、食パンを焼く日の前日に用意しておくのが一般的です。
今回は中種法の中の、50%中種法という製法で作ります。
これは全体のパン生地に対して、中種の分量が50%という意味です。
中種用の生地の材料
・強力粉 150g
・ドライイースト 1g
・砂糖 小さじ1
・ぬるま湯 120㎖
中種用の生地では砂糖を入れない方法もありますが、少しだけ砂糖を加えることで発酵がより進みやすくなるので、入れることをオススメします。
本捏ね用の生地の材料
・強力粉 150g
・砂糖 大さじ1
・塩 小さじ1/2
・ドライイースト 1g
・ぬるま湯 100㎖
・バター 20g
中種用で作る”究極の食パン”のレシピ
中種用の生地を作る
中種用の生地の材料をボウルに全て入れ、ゴムベラでしっかり混ぜ合わせます。
この生地は捏ねません。
ボウルの中で粉っぽさがなくなるまで混ぜ、乾燥しないようにラップをし、冷蔵庫で一晩寝かせると発酵が十分に進みます。
中種用の記事は冷蔵庫で5時間寝かせれば十分です。
本捏ね用の生地を作る
本捏ね用の生地の材料の内、バター以外をすべて混ぜ合わせます。
生地がひとまとまりになるまではゴムベラで混ぜ、生地がまとまったら台に移して捏ねてください。
表面がツルツルになるまで捏ねたら、本捏ね用の生地にバターを練り込みましょう。
バターが馴染むまで再度捏ね、その後事前に作っておいた中種用の生地をちぎりながら本捏ね用の生地に混ぜます。
これをもう一度捏ねてください。
捏ね作業が多く感じるかもしれませんが、まとまりの良い生地なので、捏ねる時間自体は短くて楽です。
一次発酵
捏ね終えた生地は室温で30分一次発酵します。
生地の大きさが約1.5倍まで膨らんだら発酵完了です。
ストレート法で作るパン生地よりもモチモチとした感触で、触り心地がとても良いです。
発酵完了した生地は2-4等分にカットして丸め直し、ベンチタイムに入ります。
今回は3等分にカットしました。
食パンの成形
食パンの成形はとても簡単です。
まず、生地をめん棒で広げて三つ折りにします。
三つ折りにした状態でくるくると巻くだけです。
これを生地の数だけ行えば、成形は完了です。
食パンの型に成形後の生地を並べ、二次発酵させます。
二次発酵では、室温で1時間寝かせます。
”究極の食パン”を焼き上げる
180℃に予熱したオーブンで20分焼き上げます。
中種法で作る”究極の食パン”まとめ
今回は中種法で作る”究極の食パン”のレシピを紹介しました。
中種法は少しパン作りの工程が増えますが、難しい工程はありません。
パン作り初心者でも簡単に美味しいパンができます。
中種法で作ったパンは水分量が高く、ふわふわモチモチ食感になり、長く保存できるようになるので、まだ中種法でのパン作りを試したことがない方は、ぜひ挑戦してみてください。