海外に長く滞在していると運転免許証の更新に行くのをつい忘れてしまうこともあるかと思います。最近で言うとコロナの影響で長く帰省できなかったという人もいたのではないでしょうか。海外に滞在中に免許の更新期限を超えてしまった場合は特別措置があります。今回はやむおえない理由で期限切れになってしまった運転免許証の更新手続きおよび必要なものなどについて実体験を含めて詳しく説明します。
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運転免許証のやむおえない理由で期限切れ
そもそも”やむおえない理由”に該当する理由は海外旅行や入院など限られており、多忙やハガキに気づかなかったは理由になりません。留学やワーホリ、仕事などで長期の海外滞在をしている人は該当します。免許失効からの期間も更新の手続きに大きく関わってきます。詳しくは警視庁のホームページにて確認できますが、期間は失効後6か月以内か失効後6か月から3年以内の2種類に分かれます。その場合は学科試験と技能試験が免除されるので手続き自体は通常の免許更新とあまり差異はありません。しかし3年を過ぎると技能試験は免除ですが、学科試験は免除になりません。
失効後6ヶ月以内→やむおえない理由を証明できれば一般の免許更新と同じ
失効後6ヶ月から3年以内→発行時の料金は少し上がるが特別な講習などは不必要
一つ注意点があり、やむおえない理由が止んでから1ヶ月以内に手続きを完了する必要があります。例えば海外滞在がやむおえない理由の場合は帰国日から1ヶ月以内で発行しないといけません。
必要書類
正確に必要なものは各自治体によって多少の違いはありますが基本的には同じです。
以下のリストを持って免許更新センターに行ってみてください。
- 期限切れの運転免許証
- 不在を証明するもの(パスポートのスタンプ/e-Ticket/搭乗券など)
- 戸籍抄(謄)本
- 一時帰国証明書(住民票を抜いている場合)
- 証明写真(免許センターでの撮影も可能)
- 免許証更新連絡所(ハガキ)
- 免許発行に必要なお金
不在を証明するのもはパスポートの出入国スタンプが最も有効ですが、最近は自動ゲートの普及によってスタンプを押し忘れることもあると思います。さらにはシンガポールやペルーなどはそもそも出入国スタンプ自体を廃止しており押してもてもらうことすらできません。そんな方は航空券やe-Ticketを準備しておけば基本的に問題ありません。
日本に滞在する日数が少ない方は滞在戸籍謄本または戸籍抄本の発行を代理人にやってもらうことも可能です。
一時帰国証明書ですが専用の記入書類があり、警視庁のホームページからPDFを印刷することができます。こちらのページにも一時帰国証明書PDFを貼っておくので参考にしてみてください。証明人による直筆が必要な欄があるので注意してください。ホテルや旅館でも可能ですが、宿泊先からの許可を社印が必要です。ここの住所が新しい免許証の住所欄に記載されます。免許センターで直接受け取ることも可能なので、滞在場所が実家の場合は家の人に一緒に来てもらうのもアリだと思います。
証明写真は持参しても、免許センターで撮影することもできます。ただし免許センターで撮影する場合は1万円などの大きなお金は使えない場合もあるので細かいお金を用意しておきましょう。
免許発行に必要なお金ですが、自治体や失効からの期間によって若干の違いがあります。心配は方は行く前にホームページで確認しておくと安心です。
運転免許証発行までの流れ
運転免許証の更新は1日かかることが多いです。免許センター自体が交通アクセスが悪いのと、混雑や講習で時間が取られてしまうためです。なので朝一に行くのがオススメです。
期限切れ・再発行の窓口へ
期限切れの運転免許証の新規発行手続きは通常の免許更新の窓口とは異なります。期限切れ・再発行という窓口を始めに目指しましょう。
私自身免許更新をしたことがなく、免許センターも免許取得以来の訪問でどこに行っていいのかわからず、人の流れに沿って一般の窓口に並んでしまいました。常にハガキや期限切れの免許を提示するので場所が間違っていたら誰かが教えてくれると思っていましたが、書類の記入や視力検査、写真撮影などスルスルと進んで行って新しく免許を発行するために係りの方が機械に運転免許証をスキャンして、エラーが出たことでようやく手続きやり直しを告げられました。凄まじいタイムロスを食らったので、皆さんは期限切れの・再発行の窓口を最初に探すか、入り口付近にいる係りの方に聞くのがオススメです。
海外滞在の証明を一時帰国証明
ここの窓口自体はそこまで混んでいませんでした。番号が書かれた紙を発行し、順番が来るまで待ちます。持ってきた書類をとりあえず全て見せれば係りの方は慣れているので必要なものだけ確認してくれます。書類に不備がないことを確認してもらうと、期限切れの発行手続き専用の紙が貰えます。
収入証紙の購入
期限切れ・再発行用の紙を持って収入証紙を購入します。一般の運転免許証更新よりも若干お金が高くなっています。私の場合最初に一般の更新手続きと同じように進んでしまったためすでに一度間違った金額の収入証紙を購入している状況でしたが、事情を説明すれば返金してもらうか差額分を購入できるので安心してください。
視力検査と新運転免許証の発行
視力検査は運転免許証の条件等で眼鏡等の記載がある場合、眼鏡やコンタクトレンズを着用して免許を取得しているので更新時も同様に着用した状態で臨んでください。その後、旧運転免許証を回収され新運転免許証の発行手続きに入ります。
講習
新しい免許の発行を待つ間、講習を受けます。講習自体は初回の人や複数回の人、期限切れのあった人、ゴールド免許の人などクラスが分かれていますが、初回は2時間の講習でした。もちろんですが講習中の居眠りは禁止です。ただ講習を受けるだけではなく、日ごろの運転のチェック表などもあるのでそういったものを活用しつつ受けると眠くなりにくいと思います。講習の最後に新しい免許を受け取って終了です。
まとめ
ここでは海外滞在などのやむおえない理由で期限が切れてしまった運転免許証の再発行について説明しました。再発行の手順や必要書類など実体験を交えて解説しています。失効してからの日数で若干の違いがありますが、必ず帰国してから1ヶ月以内に全ての手続きを行ってください。