ミュージアムパスというものをご存知でしょうか。
ミュージアムパスとは、フランスの特にパリ周辺の旅行でお特に観光地を周ることができるチケットです。
ここではミュージアムパスが利用できるかつパリ郊外だけどアクセスが簡単なお城にフォーカスして紹介していこうと思います。
さらに肝心のパスの内容や料金および期間などについても詳しく解説します。
ミュージアムパスとは
ミュージアムパス(museum pass)とはパリ市内と周辺の主要観光スポットをお特に周ることができる便利なチケットです。
これ以降に紹介するお城達はこのミュージアムパスがあれば追加で入場料を払わなくても内部を見学することができます。
ミュージアムパスは3種類あり、2日(48h)・4日(96h)・6日(144h)です。自分の旅行日程に合わせて選択可能です。
2DAYS(48h) | 4DAYS(96h) | 6DAYS(144h) | |
価格 | 70€ | 90€ | 110€ |
1日当たりの価格 | 35€ | 22.5€ | 18.33€ |
一番人気は4DAYSで、1日当たりの価格が最も安いのが6DAYSでした。
1週間以上パリに滞在する予定の人は、スケジュール的に余裕を持たせるためにも6DAYSが良いと思います。1週間未満の滞在の方は2DAYSか4DAYSにして、ミュージアムパスの範囲内の観光地を一気に回ってしまうのがオススメです。
なお、このミュージアムパスはオンラインでのみ販売しています。さらに払い戻しや交換は受け付けていません。
最初の観光地を訪れた時間から48時間、96時間もしくは144時間自由に使うことができます。
いくつかの観光地は時間指定の予約が必要となります。
ミュージアムパスで利用できるパリの主要観光スポットをまとめた記事もあるので、そちらもぜひ参考にしてみてください。
行けるところ
このミュージアムパスを持っているだけで50か所以上の美術館や歴史的建造物の扉をくぐることができます。つまり、色々なところに行けば行くほどお特に観光できちゃいます。
以下はミュージアムパスで利用できる人気の観光スポットです。日本人の観光客がよく訪れる場所はピンクのマーカーで色付けしておいたので参考にしてみてください。
- ルーブル美術館 22€
- ヴェルサイユ宮殿 21€
- オテル・ドゥ・ラ・マリーヌ 17€
- オルセー美術館 16€
- ピカソ美術館 16€
- エトワール凱旋門 16€
- フランス軍事博物館|ナポレオンの墓 16€
- ロダン美術館 15€
- ポンピドゥーセンター 15€
- サントシャペル 13€
- ノートルダム大聖堂(現在休業中、2024年12月再開予定)
以下はミュージアムパスで利用できるパリ市内の美術館や博物館などです。
- 贖罪礼拝堂
- 建築遺産博物館
- 科学産業博物館
- コンシェルジュリー
- シテ島遺跡納骨堂
- シネマテーク・フランセーズ
- ユダヤ歴史博物館
- 国立中世美術館
- アラブ世界研究所
- オランジュリー美術館
- レジスタンス解放博物館
- ギメ東洋博物館
- パリ装飾博物館
- プランレリーフ博物館
- ケ・ブランリ美術館
- ウジェーヌ・ドラクロワ美術館
- ギュスターヴ・モロー美術館
- ジャンジャック・エンネル美術館
- 国立移民史博物館
- ニッシム・ド・カモンド美術館
- フィラルモニ・ド・パリ
以下はミュージアムパスで利用できるパリ市外の城や美術館などです。
- サンドニ大聖堂
- シャン・シュル・マルヌ城
- シャンティイ城
- コンピエーニュ宮殿
- フォンテーヌブロー宮殿
- メゾン城
- ピエールフォン城
- ランブイエ城
- ヴァンセンヌ城
- ヴェルサイユ宮殿(トリアノン)
- ヴィレール・コトレ城
- ドメーヌドシャーリ
- 国立王古楽博物館
- ル・ブルシェ航空宇宙博物館
- ルネサンス美術館|エクアン城
- ポルト・ロワイヤル・デ・シャン博物館
- マルメゾン城美術館
- ブレランクール城
- ロダン・ムードン美術館
- セーヴル国立陶磁器美術館
- サヴォア邸
使い方
ミュージアムパスの使い方はとっても簡単です。
オンラインでの購入後、メールアドレス宛にバーコード付きの電子チケットが送られてきます。
通常はお城の入り口にカウンターがあり、職員の方がいらっしゃるのでミュージアムパスを利用したい旨を使えます。
職員の方にバーコードを読み取ってもらえば中に入ることができます。
また、ヴェルサイユ宮殿はチケットとは別に事前の時間指定が必要なので、忘れずに予約しておきましょう。
ヴェルサイユ宮殿
ヴェルサイユ宮殿についての詳しい情報は他の記事に書いているので簡単に紹介します。
サン=ドニ大聖堂
サン=ドニ大聖堂はマリーアントワネット・ルイ14世・アンリ2世・ルイ16世などのフランスの歴代の王が埋葬されている場所です。ステンドグラスを中心とした装飾も素敵で見ごたえがあります。
パリの隣街Saint-Denisに位置し、パリからは北側にあります。
パリ市内からは電車でアクセス可能です。地下鉄13番線 Basilique de Saint-Denis駅が最寄り駅です。
内部は無料で見学可能ですが、歴代の王が眠るお墓を見学するにはチケットが必要となります。ミュージアムパスも利用可能です。
エクアーン城
エクアン城は1538年に建設されたルネサンス様式の歴史ある古城です。現在は内部は歴史的に価値のある展示物が並べられ、国立ルネサンス美術館として利用されています。
城周辺は森に囲まれ、城自体は少し高い位置に建てられているため、町が見渡せるようになっています。
パリ市内からは以下の2種類の方法のどちらかでアクセス可能です。
- 電車RER D線(Villiers-le-Bel - Gonesse - Arnouville駅)ー268番バス(l'Espérance駅)ー徒歩17分
- 電車H線(Écouen Ezanville駅)-Soirバス(Mairie Château駅)ー徒歩2分
メゾン=ラフィット城
メゾン=ラフィット城は1650年に建てられたバロック式の建築物です。左右対称に作られています。敷地内に入るのは無料でデザイン性の高い庭園があるわけではありませんが、噴水と開放感のある庭でのんびりするにはうってつけのば場所です。
パリ市内からは電車RER A,J,L線Sartrouville駅から徒歩13分の位置にあります。
考古学博物館
現在は考古学博物館として多くの来場者を迎えていますが、かつてはサン=ジェルマン=アン=レー城という名前のお城でした。
ルネサンス様式の建物でお城自体も素敵な外装であることはさることながら大きな庭園も魅力の一つです。木もたくさん植えられていて、ベンチもたくさんあるのでピクニックをしに来ている地元の人達も多く見かけました。
高台に建設されており、少し遠いパリを眺めることもできます。
パリの西側に位置しており、電車RER A線Saint-Germain-en-Laye駅のすぐ真横にあります。
ヴァンセンヌ城
ヴァンセンヌ城は中世の王が住んだ居城としては現存する唯一のお城で、歴史的価値が非常に高いです。さらにフランスのお城の中でも最大の大きさを誇ります。
歴代の王がこの城で生まれ、この城で結婚し、この城で亡くなりました。元々はルイ7世の狩猟小屋として1150年に建てられ、その後ルイ9世によって大幅に拡張され、その後も拡張と修理が繰り返されました。
すぐ横にはヴァンセンヌの森があり、自然の心地よい風景が広がっています。
パリ市内からのアクセスも簡単で、電車RER A線Vincennes駅もしくは地下鉄1番線Bérault駅から徒歩5分で到着です。
まとめ
ここではミュージアムパスで利用できるお城たちを紹介しました。
その城もパリ郊外ですが市内からのアクセスも簡単なので、1日でいくつか周ることも可能です。
ミュージアムパスについても料金をはじめ購入方法や使い方なども詳しく解説したので参考になれば嬉しいです。